2013年06月25日

『華麗なるギャツビー』〜タマネギ男の悲劇

中西部出身のニック・キャラウェイは、第一次大戦に従軍後、好況に沸<ニューヨークの証券会社で働き始める。彼の従妹のデイジーは、ニックの大学時代の友人でオールドマネーに属するトム・ブキャナンと結婚し、ロング・アイランドの高級住宅地に住んでいた。ニックがロング・アイランドの対岸に居を構えたことから、彼はブキャナン家との旧交を温めることになる。

ニックが借りたのは森の中のつましいコテージだったが、周辺にはやはり邸宅が建ち並んでいた。ただし、ブキャナン家の住む対岸―帯は古くからオールドマネーの所有地だったのに対し、こちら側は新興成金が開発した地域だった。ニックの隣人はギャツビーという得体のしれない男で、邸宅というよりは城と呼ぶのがふさわしい豪邸では、夜な夜なニューヨークから人が押しかけてパーティが開かれていた。

ある日、ニックのもとにギャツビーから招待状が舞い込む。パーティに出かけたニックは、パーティ客はみな招待されたのではな<押し掛けた人々で、誰一人として当主のギャツビーを知らないことに驚<。そしてそのパーティで初めてニックはギャツビーと出会う。実はギャツビーがニックに近づいたのは、ある計画のためだった…

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posted by bluegene at 23:20| Comment(2) | 映画

2013年06月15日

『オブリビオン』(完全ネタバレ)

トムクル苦手ということもあって、この映画は見に行くか迷っていたんだが、ついったのフォロワーさんたちの口コミがよかったので見てきた。

うん、どこかで見たような設定満載だったけど、つなぎ方にそつがなくてシンプルだけどいい話に仕上がっていたと思う。近未来的なガジェットもよくできてて楽しめたし、終盤もへんに情緒に訴えるような力みや余分なセリフをいれず、淡々と描いていたのがよかった。最近のSF系アクション映画がとにかく暑苦しいので、珍しい系統かも。

それでちょっと紹介しようと思ったらすごい長文になってしまった(;・∀・)

ネタバレ全開ですので、「見たけどわかんなかった」「たぶん見ることはないだろうが話は聞いてやるよ」という方のみ続きをお読みくだされ。

長文読みたくないけどどんな感じの映画か知りたい、という向きは、Snow Patrol の"Chasing Cars" お聴きください。ぴったりの曲だと思うの。

あらすじ

舞台は2077年の地球。長年にわたるエイリアン”スカヴ”との戦争は人類の勝利に終わったが、地表は放射能に汚染され、人類はテットと呼ばれる巨大な宇宙ステーションに避難していた。もはや生存に適さなくなった地球を捨ててタイタンへ移住すべく、移住船の核エンジンに必要な海水を吸い上げるための巨大なプラントを残して。

ジャック・ハーパーとパートナーのヴィクトリア(ヴィカ)は、地球に残る最後の人類となって、スカヴの残党からプラントを守るドローンたちのメンテナンスを続けていた。二人は機密保持のために記憶を消されていた。なぜ自分たちがそこに送り込まれたのか、それまでどんな人生を送ってきたのかも知らない。だがジャックは昔の記憶の断片を夢で見ることがあった。それは戦争前の世界で、彼はヴィクトリアではない美しい女性と一緒だった。

そんなある日、摩天楼のタワーをアンテナにして謎のビーコンが宇宙に放たれる。スカヴが援軍を呼び寄せたものと信じたジャックはビーコンが示した座標に向かうが、そこに墜落したのは人類の宇宙船だった。そして睡眠ポッドの1つには、夢で見た女性が眠っていた。なぜかポッドを攻撃するドローンたちを退けて、ジャックはその女性のポッドをタワーに持ち帰る…


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posted by bluegene at 15:30| Comment(1) | 映画

2013年02月25日

『ゼロ・ダーク・サーティ』

『ハート・ロッカー』のキャスリン・ビグロー監督の新作を見てきた。ビン・ラディン殺害作戦を描いてるんだが、チョイ役でジョン・バロウマンが出てることもあって、個人的にかなり注目していた。

ビン・ラディン捕獲はシールズの名を世界に知らしめたが、彼の潜伏先を突き止めた人たちのことはあまり語られなかった。諜報機関の人間が表舞台に立つことはないので当然かもしれないが、危険な紛争地域に身を置いて泥臭い仕事をする人々の苦労が報われた物語を描いている点は『アルゴ』に通じるものがある。

オープニングでは9.11のテロの際に犠牲者が残した声のメッセージだけが流される。スクリーンは真っ暗なままだが、あの日の映像は誰の心にも刻み込まれているから、あえて映す必要はないだろう。

テロのあとCIAは総力をあげてビン・ラディンの行方を追うが失敗続きだった。それどころか捕虜への虐待行為が問題視される始末。そんなとき、パキスタン支局に若い女性分析官のマヤが配属される。彼女は捕虜から聞き出したアブ・アフメドという名前に着目する。その男はビン・ラディン直属の連絡係と思われ、ビン・ラディンは彼の近くに潜伏しているに違いなかった―

映画はドキュメンタリー・タッチなので、主人公やその周囲の人々が使命感にあふれたセリフをいうでもなく、爆破数秒前にテロリストの爆弾を解除するヒーローが出てくるでもない。現地に溶け込めず諜報活動をやりにくそうなCIAのダメっぷりも淡々と描かれる。アブ・アフメドのアジトを突き止めても、確証がない限り作戦を決行しないという上層部からは、同時多発テロから10年近くたってビン・ラディン捕獲のプライオリティが下がっていたことがうかがえる。

突入作戦は実際のアジト(パキスタン北東部の都市郊外の邸宅)を再現してロケしたそうで非常にリアル。米軍側に被害がなかったことを知っていても、ドアを爆破しようとして中から撃たれるシーンや、騒ぎを聞きつけた近隣住民がジワジワと近づいてくるシーン(『ハート・ロッカー』でも、敵なのか野次馬なのか判然としない地元民が描かれた)は緊迫感にあふれている。

アジトから運び出したハードディスクやビデオ、書類などを仕分ける作業の中、マヤは回収してきた死体がビン・ラディンであることを確認する。それも、死体袋を開き、見つめてうなずくというわずかなアクションだけ。こういう抑えた演出が全編に通じて見られるのだが、たまにひょこっとユーモアが顔を出すのは『ハート・ロッカー』と同じで、それがこの監督の作風なのだろう。

この監督、『ハート・ロッカー』までぜんぜん知らなかったんだが、過去の作品でも『K-19』という潜水艦事故の映画とか面白そう。今度借りてみよう。

で、個人的注目のばろまんさんはCIA長官(『ザ・ソプラノズ』のジェイムズ・ガンドルフィーニ)の補佐役。セリフ二か所だけ、画面に映ったのはトータル1分てとこだが、相変わらずほれぼれするような二枚目だった。そんなハンサムなのになんでCIAなんかで働いてるんだ!と突っ込みいれたくなった。
posted by bluegene at 13:21| Comment(2) | 映画