2013年01月31日

『アルバート氏の人生』

レディースデーだったせいか満員。多くは女性客だった。トレイラー見た感じではちょっとフェミぽい話なのかなーと思っていたのでそんなに不思議ではなかったが。ジョナサン・リス・マイヤーズが遊び人の子爵でちょっと顔を出しているので、彼のファンもいたのかも…個人的には、ホテルの女主人が『ドクター・フー』でヴィクトリア女王を演じた人だったのにウケた。

あらすじ
19世紀のアイルランド。ダブリンのモリソンズ・ホテルに住み込みで働くウェイターのアルバートは、長いあいだ誰にも話せない秘密を抱いていた。それは彼が、貧困から逃れるために14歳のときから男性になりすまして生きてきた女性ということだった…


以下ネタバレにつき畳みます。

さて、「自由を得るために男性として生きなくてはならなかった」「自分らしく生きればいいと教えられ、夢を叶えるために一歩を踏み出す」−こういうコピーなんか見てると、主人公は最後に念願の店を手に入れ、女性として新たな人生を始めるってとこで終わるのかな〜って思わないっすか?

ぜんぜん違いました( ゚Д゚)ポカーン

それどころか、本当の自分を隠して生きることがいかに人間を壊してしまうか、という話であった。

アルバートはペンキ職人のヒューバートに秘密を知られてしまう。なりふりかまわず秘密を守ってくれと懇願するアルバート。だが、実はヒューバートも女性なのだった。それどころか「彼」には妻もいて、男性としての生活を満喫している。それを見るうちにアルバートは、長年ためたチップを元手にささやかな店をもって、生涯の伴侶とともに商売を始めたいと考えるようになる。

そこで白羽の矢を立てられたのが、同じホテルで働くブロンドの可愛い娘、ヘレン。しかし彼女には、やはりホテルで働くジョーというハンサムな恋人がいる。アルバートが小金をもっているとにらんだジョーに説得され、ヘレンはアルバートとデートするようになる。

このデートがなんとも痛々しい。アルバートの空想の中の理想の生活には「妻」が必要だから、手近にいたヘレンにその役割を押し付けようとしているだけで、ヘレンの夢や希望を聞こうとはしない。何十年ものあいだ偽りの生活を続け、秘密を知られるのが怖くて誰とも親しくつきあうことがなかった。そのために、「彼」は他人と適切な距離をおいて接することができず、また、他人の心を慮ることもできないのだ。

もう店の手付金に100ポンドを払っちゃったし、結婚しましょうよ!きっと私たちの結婚式はすてきなものになりますよ!と一方的にプロポーズされたヘレンは「キスもしないのにプロポーズするなんて」と驚きあきれる。アルバート氏は女性には興味がないんである。女性を愛して伴侶としたヒューバートとは違い、男性の格好をしているだけで、性的な指向はたぶん異性愛者なのだ。だが「男性」である以上、女性を好きにならなくてはいけない。いったいいつ、自分は女だと打ち明けたもんだろうかと「彼」は悩む。ものすごく滑稽なのだが、アルバートにはユーモアの感覚が欠落しているので、自分の滑稽さにも気づかない。

アルバートの人生はクローゼットに隠れたゲイに通じるものがある。偽りの生活の末に「彼」を見舞った運命は悲惨であり、救いがない。
posted by bluegene at 17:31| Comment(1) | 映画
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