2015年01月05日

正月早々 Sons of Anarchy

反社会的な存在は身近にいられると困りもんだが、安全な日常に飽き飽きした時にはアウトローな人々に憧れの念を抱くもの。だからフィクションの世界では犯罪や犯罪者をテーマにした作品がたくさん作られている。だがテレビドラマの世界では、腐敗した警官を描くことはあってもストレートに犯罪者を主人公にすることは避けられてきたと思う。たぶんスポンサーがつきにくかったんじゃないだろうか。

だから刑務所を舞台に凶悪犯罪者たちを描いた「OZ/オズ」やマフィアのファミリーを主人公にした「ザ・ソプラノズ」はケーブル局のHBOでしか作れなかった。が、良質なドラマであればたとえ犯罪者が主人公であっても社会的に受け入れられるとわかったのか、「犯罪者」を主人公にすることがタブーではなくなってきたようだ。

たぶんその最左翼だか最右翼だかが、昨年のエミー賞を総なめにした「ブレイキング・バッド」だろう。覚せい剤製造業に転職した化学の先生が主人公なんだから、反社会的なんてもんじゃない。政界の悪党を描いた「ハウス・オブ・カード」や禁酒法時代の顔役を描いた「ボードウォーク・エンパイア」も高い評価を受けているし、グルメな悪党ハンニバルは相変わらず人気がある。法の側に立つ人間が連続殺人鬼というかなり物議をかもす設定だった「デクスター」もヒットした。

これらのドラマは突出した悪人を主人公にしているが、「サン・オブ・アナーキー」は犯罪者集団のすったもんだを描いた、バイカー版「ソプラノズ」。
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posted by bluegene at 00:20| Comment(3) | 海外ドラマ